固定資産の購入のような通常の営業取引(商品の購入)以外における代金の後払いは、「未払金」という勘定科目を使用します。
なお、商品仕入のような通常の営業取引における代金の後払いは「買掛金」で処理し、「買掛金」と「未払金」は購入したモノによって使い分けられます。
例えば、八百屋が本業であれば、営業用車両や家屋や土地の購入は、通常の営業取引以外の取引です。なぜなら、八百屋はそれらの資産を使用し、八百屋として青果などを顧客へ販売し、収益を得ることが目的だからです。一方で、不動産を販売することが本業であれば、販売用で購入した建物や土地は「商品」として「棚卸資産」として記録されます。なぜなら、不動産屋にとって、建物や土地の購入は、顧客へ販売するために行うものだからです。
取引の8要素への当てはめ
ご参考までに、この取引は取引の8要素でお話した10パターンのうち、No:2です。購入した車は、資産の中の車両運搬具という引き出しの増加と記録し、支払いがまだの代金は負債の中の未払金にしまいます。