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最近、本を出版しました。
豊富すぎるくらいの図で解説した、とってもよくできた会計・簿記の入門書です。
「【会計・簿記入門編】読まないで会計思考を身に付ける方法: Accounting Pictures Book」
よろしくお願いいたします。
※本記事はパソコンなどの横長画面で閲覧することを前提に作成しています。
1. 取引内容と財務三表のつながり
本記事では、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)とキャッシュ・フロー計算書(C/S)の「財務三表」の基礎をその3つの表のつながりをエクセルで確認していきます。
今回は、消耗品(ノートなど)5を購入し、現金で支払った場合の調整方法を確認します。
結論から言えば、財務三表は以下のようになります。
- BS(資金の運用先と資金の調達元の視点)
- PL(費用と収益の視点)
- CS(営業、投資、財務CFの視点)
・手元の「現金及び預金」は30から消耗品費の購入に充てたため5減少し、25になりました。
・支出した当期の費用「消耗品費」の増加と記録します。
・ノートやペンのような消耗品は10万円未満の少額であり、かつ1年以内に使ってしまうことがほとんどだからです。
・直接法の営業CFの「その他の営業支出」として記録します。
・間接法の営業CFでは、損益計算書の税引前当期純利益にすでに消耗品費5が含まれているため、調整は不要です。
・投資CF変化なし
・財務CF変化なし
1-1.取引の内容とその仕訳
消耗品を購入する取引では、会社からお金という資産が減少する代わりに、会社はノートやペンを手に入れます。
ノートやペンのような消耗品は10万円未満の少額であり、かつ1年以内に使ってしまうことがほとんどなため、資産の増加ではなく、支出した期に費用の増加と記録します。
それを仕訳にすると次のようになります。
(なお、借方と貸方勘定科目の右横に「CS科目用-直接法」とあるのは、エクセルで集計するときにも使用した抽出列であり、仕訳ではありません。)
1-2.仕訳から貸借対照表と損益計算書を作成
次にこの仕訳から、貸借対照表と損益計算書をつくりましょう。
この表では、左に期首残高、右に期末残高を置き、その間に期中の変動を取引の内容ごとに示しています。
PLは勘定式と報告式の両方を用意しました。
1-3.キャッシュフロー計算書の作成
貸借対照表と損益計算書ができれば、次にキャッシュフロー計算書を作成しましょう。
一般に、実務においてキャッシュフロー計算書をつくる場合、キャッシュフロー精算表から作ることになります。
営業活動のキャッシュフローは、貸借対照表の期首と期末の増減から作る「間接法」です。
2.財務三表のまとめ
最後に、財務三表のつながりをまとめて確認しましょう。
- BS(資金の運用先と資金の調達元の視点)
- PL(費用と収益の視点)
- CS(営業、投資、財務CFの視点)
・手元の「現金及び預金」は30から消耗品費の購入に充てたため5減少し、25になりました。
・支出した当期の費用「消耗品費」の増加と記録します。
・ノートやペンのような消耗品は10万円未満の少額であり、かつ1年以内に使ってしまうことがほとんどだからです。
・直接法の営業CFの「その他の営業支出」として記録します。
・間接法の営業CFでは、損益計算書の税引前当期純利益にすでに消耗品費5が含まれているため、調整は不要です。
・投資CF変化なし
・財務CF変化なし
さいごに
最近、本を出版しました。
豊富すぎるくらいの図で解説した、とってもよくできた会計・簿記の入門書です。
ぜひ、ぜひ、ぜひ! よろしくお願いいたします。