営業の外回りで使用する乗用車や運搬用のトラック、バイクなど10万円以上かつ1年以上使用する場合は、「車両運搬具」を使用します。
八百屋が遠方エリアの配達などで 車両を使用するために営業用の車両を購入する場合、それを使用することで八百屋として青果販売による収益を得ることになります。この場合は固定資産に記録し、使用年数に応じて「減価償却費」として費用に計上します。
なお、ディーラーのように車両を売買すること自体が本業の会社が車両を購入した場合は、八百屋が果物を購入したときに「商品」としたのと同じように、「商品」として、流動資産に記録します。
取引の8要素への当てはめ
ご参考までに、この取引は取引の8要素でお話した10パターンのうち、No:3にあたります。購入した車は、資産の中の車両運搬具という引き出しにしまい、支払った購入代金は資産のうち、預金口座の減少として記録します。
車両運搬具は、決算時の決算整理により、使用年数に応じ資産から費用へ振替えられます。これは取引の8要素でお話した10パターンのうち、No:5にあたります。