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本記事では、自著の「【会計・簿記入門編】読まないで会計思考を身に付ける方法: Accounting Pictures Book」の「Part1 会計の基礎知識」部分を加筆修正した内容をご紹介しています。
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「Part1-1会計とは~【会計・簿記入門編】読まないで会計思考を身に付ける方法」についてはこちらをご覧ください。
本記事は、「Part1 会計の基礎知識」のうち、「財務諸表とは」について、解説します。
1-2. 財務諸表とは

1-2-1. 財務諸表の概要
財務諸表には「貸借対照表(B/S)」、「損益計算書(P/L)」、「キャッシュフロー計算書(C/S)」などがあり、この3つを特に「財務3表」といいます。
キャッシュフロー計算書の作成は上場会社に義務付けられていますが、上場していない会社に作成義務はありません。
上場していない企業ではキャッシュフロー計算書と似た、「資金繰り表」を作成します。
なお、日商簿記3級では貸借対照表と損益計算書のみが出題され、キャッシュフロー計算書は日商簿記1級にならないと出題されません。
言い換えれば、ほとんどの簿記受験者は1級を受験することがないため、「キャッシュフロー計算書」に苦手意識を持ち続ける傾向があります。
財務3表はそれぞれの表同士の数字がつながっています。
そのつながりを意識すれば、キャッシュフロー計算書も難しくありません。
貸借対照表と損益計算書は「当期純利益」を通してつながります。損益計算書は貸借対照表の「利益剰余金」の増減明細表です。
貸借対照表とキャッシュフロー計算書は「現金・預金」を通じてつながります。キャッシュフロー計算書は貸借対照表の「現金・預金」の増減明細表です。
3表の関係性はよく水槽に例えられます。
貸借対照表はある時点の水槽に溜まった水を表し、「ストックの情報」といわれます。
損益計算書とキャッシュフロー計算書はその期間に水槽に出入りした水の流れを表し、「フローの情報」といわれます。
たとえば、「資本金600で株式会社を設立した」という取引だけの財務3表はこのようにつながります。
詳細は近日中に公開予定の「財務3表【解説編】」で解説します。ぜひ、そちらもご覧ください。
まず、基本的な3つの活動(財務・投資・営業)のうち、「お金をどうやって集めてきたのか」を表すのが貸借対照表の右側です。
貸借対照表の左側は、その集めたお金を使って、「何に投資したのか」を表します。
損益計算書は、「どんな儲けをあげる活動を行ったのか」を表します。
キャッシュフロー計算書は、現金の動きに着目します。営業・投資・財務の3つの活動によって、「現金がどう出入りしたのか」を明らかにします。
貸借対照表の詳細は「Part2」、損益計算書の詳細は「Part3」でそれぞれ解説します。

1-2-2. 5つの要素と勘定科目と会計期間
5つの要素と勘定科目と会計期間については、別の記事で解説しています。
おわりに
本記事では、自著の「【会計・簿記入門編】読まないで会計思考を身に付ける方法: Accounting Pictures Book」の「Part1 会計の基礎知識」部分をご紹介しています。
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