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最近、本を出版しました。
「【会計・簿記入門編】読まないで会計思考を身に付ける方法: Accounting Pictures Book」
豊富すぎるくらいの図で解説した、とってもよくできた会計・簿記の入門書です。
よろしくお願いいたします。
本記事では、簿記3級の「現金過不足」について、図を使いわかりやすく解説します。
1 現金過不足とは
実際の手許にある現金有高よりも、帳簿に記録した現金勘定の帳簿残高が足りなかったり、多かったりすることがあります。
例えば、売掛金を回収したにも関わらず、帳簿に記録することを忘れれば、手元の現金残高>帳簿残高となります。
反対に、経費を支払ったのにも関わらず、帳簿に記録することを忘れれば、手元の現金残高<帳簿残高となります。
この場合の帳簿残高の足りない分と多すぎた分をあわせて「現金過不足」といいます。
2 現金過不足の期中の会計処理
現金の帳簿残高と実際残高に差異がある場合、次のように段階を踏み、会計処理を行います。
2.1 現金過不足の会計処理ー帳簿と実際残高に差異があることが判明したとき
期中において、この差額がわかった段階で「現金過不足」勘定を使って仕訳をきり、現金勘定を実際の有高に合わせます。
2.2 現金過不足の会計処理ー帳簿と実際残高の差額の原因が決算まで不明なとき
その後、差額の原因が決算までに判明しなければ、現金過不足勘定を雑損(雑費)または雑益(雑収入)勘定に振り替えます。
2.3 現金過不足の会計処理ー帳簿と実際残高の差額の原因が決算までにわかったとき
差額の原因が決算までに判明すれば、現金過不足勘定を適当な勘定科目に振り替えます。
3 現金過不足の会計処理のまとめ
現金過不足の仕訳のまとめです。
期中に仕訳をきった「現金過不足」勘定は必ず何らかの勘定科目に振り替えられます。
そのまま貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)に残ることはありません。
おわりに
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