【財務三表】資金調達に関する調整

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1.はじめに

本記事では、資金の借り入れ、返済や社債・株式を発行した場合などの財務三表の調整の方法をエクセルを用いながら解説します。

もっとも基本的な財務のキャッシュフローの調整です。

2.取引の内容とその仕訳

期中、以下のような取引があったとして、それを仕訳にすると次のような仕訳になります。

借方と貸方勘定科目の右横に「CS科目用」とあるのは、エクセルで集計するときにも使用した抽出列です。

キャッシュフロー計算書は現金・預金の増減明細ですので、現金・預金勘定の変動理由ごとにキャッシュフロー計算書に集計すればよいわけです。

  1. 短期借入金に関する調整
  2. ●1-1. 短期借入金として、2000を調達した
    ●1-2. 短期借入金のうち、1000を返済した

  3. 長期借入金に関する調整
  4. ●2-1. 長期借入金として、6000を調達した
    ●2-2. 長期借入金のうち、2000を返済した

  5. 社債発行に関する調整
  6. ●3-1. 普通社債を8000で発行した
    ●3-2. 社債の発行に伴い、社債発行費500を支払った
    ●3-3. 前期に発行した社債2000の償還を行った

  7. 株式発行に関する調整
  8. ●4-1. 普通株式9000を発行した
    ●4-2. 普通株式の発行に伴い、株式交付費として300を支払った

この仕訳からまずは、貸借対照表と損益計算書をつくりましょう。

3.仕訳から貸借対照表と損益計算書を作成

この表では、左に期首残高、右に期末残高を置き、その間に期中の変動を取引の内容ごとに示しています。
PLは勘定式と報告式の両方を用意しました。

貸借対照表と損益計算書ができれば、次にキャッシュフロー計算書を作成しましょう。

4.キャッシュフロー計算書の作成

一般に、実務においてキャッシュフロー計算書をつくる場合、キャッシュフロー精算表から作ることになります。

営業活動のキャッシュフローは、貸借対照表の期首と期末の増減から作る「間接法」です。

今回の取引はすべて財務活動に関するキャッシュフローのみです。
財務活動のキャッシュフローは、収入と支出を総額で把握します。
このとき、借方と貸方勘定科目の右横の「CS科目用」から増減の内容を抽出してきます。

5.財務三表のまとめ

最後に、財務三表のつながりをまとめて確認しましょう。

今回は営業活動によるキャッシュフローと投資活動によるキャッシュフローは変動ありません。
財務活動によるキャッシュフローが変動しました。

お金を借り入れたとき、またはその返済をおこなったとき、「短期借入れによる収入」や「短期借入金の返済による支出」、「長期借入れによる収入」や「長期借入金の返済による支出」などの適当な名称を使用し、「財務活動によるキャッシュフロー」の区分に表示します。

短期借入金については、運転資金であることから総額で表示するとかえってわかりにくくなることから「短期借入金の純増減額」として純額で表示します。

社債を発行して資金調達したとき、またはその償還を行ったとき、「社債の発行による収入」や「社債の償還による支出」などの適当な名称を使用し、「財務活動によるキャッシュフロー」の区分に表示します。

会社の株式を発行することで調達したとき、「株式の発行による収入」などの適当な名称を使用し、「財務活動によるキャッシュフロー」の区分に表示します。

6.実務的な補足

社債や新株を発行するときにっかった社債発行費や株式交付費が金額的に重要性が高い場合、キャッシュフロー計算書上は、実質手取り額で収入金額を表示します。

一方、その金額に重要性が認められなければ、総額で表示することもできます。

この重要性が高いかどうかは、会社の売上高の規模や利益の大きさ、過去の処理との継続性(過去にどうやって処理したか)などを勘案して、会社自身で決める必要があります。

7.さいごに

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