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24個の取引を使って、財務諸表を紐解く- 消耗品を 5 で購入
https://app.eurekapu.com/lessons/financial-statements/no4-payment-supplies-expense
ノートやペンなど消耗品を現金5万円で購入する取引をみてみましょう。
消耗品を購入
業務に使用するノートなどの消耗品5万円を購入し、代金は普通預金から引き出し、支払った
取引概要
消耗品を購入する取引では、会社からお金という資産が減少する代わりに、会社はノートやペンを手に入れます。
ノートやペンのような消耗品は10万円未満の少額であり、かつ1年以内に使ってしまうことがほとんどなため、資産の増加ではなく、支出した期に費用の増加と記録します。「No3:パソコンを購入」でお話した内容です。
Step1:仕訳
取引内容を簿記のルールに従って仕訳に変換すれば、費用の増加として左側に「消耗品5」、資産の減少として右側に「普通預金5」と記録できます。
Step2:勘定科目ごとにその勘定に集計
消耗品勘定と普通預金勘定に、それぞれ仕訳内容を記録します。
Step3:勘定残高から残高試算表(T/B)を作成
残高試算表へその科目ごとの残高を記録します。勘定に集まった金額を集計し、その残高をT/Bに書き写すだけです。
Step4:三表の作成
T/BをB/SとP/Lに分解します。そして、キャッシュフロー計算書(C/S)を作成します。
消耗品の購入は営業キャッシュフローに該当するので、直接法C/Sでは「その他の営業支出」として記録します。
一方で、間接法C/SではP/Lの消耗品費としてすでに当期純利益のマイナスとして考慮されているため、調整は不要です。
ここは比較的、混乱しやすいところであり、直接C/Sと間接C/Sの違いとしてポイントになるところです。
まとめ
- 消耗品の購入は、費用の発生として、PLの利益にマイナスに影響します。まだ収益がないので、利益はマイナスになります。
- B/Sでは現金・預金から支出した分、その残高が30から25に減少し、その代わりにP/Lの消耗品費が5増加しました。
- C/Sでは営業支出と記録しました。