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24個の取引を使って、財務諸表を紐解く- パソコンの購入
https://app.eurekapu.com/lessons/financial-statements/no3-purchase-equipment
パソコンを40万円で購入する取引をみてみましょう。
パソコンを購入
業務に使用するパソコン40万円を購入し、代金は普通預金から引き出し、支払った

取引概要
パソコンを購入する取引では、会社からお金という資産が減少し、その代わりにパソコンを手にします。
パソコンなどの備品は1年以上使用でき、長期にわたって収益獲得に貢献できるので、支出した期に一括で費用の増加とするのではなく、一旦資産の増加と記録し、年度末に減価償却を通じて費用に振り替えます。
なお、原則10万円未満のものや1年未満の使用期間のものは、備品として資産計上せず、消耗品などとして支出した事業年度に費用に記録します。
Step1:備品購入取引を仕訳に変換
取引内容を簿記のルールに従って仕訳に変換すれば、資産の減少として右側に「普通預金40」、資産の増加として左側に「工具器具備品40」と記録できます。

Step2:勘定科目ごとにその勘定に集計
工具器具備品勘定と普通預金勘定に、それぞれ仕訳内容を記録します。
Step3:勘定残高から残高試算表(T/B)を作成
残高試算表へその科目ごとの残高を記録します。勘定に集まった金額を集計し、その残高をT/Bに書き写すだけです。

Step4:三表の作成
T/BをB/SとP/Lに分解します。そして、キャッシュフロー計算書(C/S)を作成します。備品の購入は投資キャッシュフローに該当するので、「固定資産の取得▲40」として記録します。

まとめ
- パソコンの購入は、固定資産の増加として計上し、年度末に減価償却を通じて費用へ振り替えます。
- B/Sでは現金・預金から支出した分、その残高が70から30に減少し、その代わりに工具器具備品が40増加しました。
- C/Sでは設備の購入として投資支出と記録しました。