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24個の取引を使って、財務諸表を紐解く- 銀行から資金 2,000 を調達(設備投資資金)
https://app.eurekapu.com/lessons/financial-statements/no15-purchase-buildings
店舗を購入する取引をみてみましょう。
店舗を購入
調達した設備投資資金で店舗2,000万円を購入し、購入代金2,000万円は預金口座から支払った
取引概要
店舗の購入も他の設備投資(「【図解】「財務3表」の構造03 ~パソコンを購入」、「【図解】「財務3表」の構造13 ~営業用車両を購入」)と同じく、一括で費用処理するのではなく、資産に記録し、期末の決算整理において減価償却(「【図解】「財務3表」の構造21 ~減価償却費と繰延資産償却の計上(決算整理)」)を行うことで使用年数にわたって費用に振替えます。
なお、一般に店舗などを購入する際には、電気設備や空調設備などは「建物付属設備」勘定なども使用することが多いですが、ここでは簡便的に建物だけとしています。
Step1:仕訳
取引内容を簿記のルールに従って仕訳に変換すれば、購入した店舗は資産の増加として左側に「建物2,000」、支払った代金は資産の減少として右側に「普通預金2,000」と記録できます。
Step2:勘定科目ごとにその勘定に集計
建物勘定と普通預金勘定に、それぞれ仕訳内容を記録します。普通預金勘定は2,620から2,000減少し、620になります。建物勘定は0から2,000増加して、2,000となりました。
Step3:勘定残高から残高試算表(T/B)を作成
残高試算表へその科目ごとの残高を記録します。勘定に集まった金額を集計し、その残高をT/Bに書き写すだけです。
Step4:財務三表の作成
残高試算表(T/B:Trial Balance)を貸借対照表(B/S:Balance sheet)と損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)に分解します。そして、キャッシュフロー計算書(C/S)を作成します。
店舗の購入は損益に影響を与えません。ですので、損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)に変動はありません。税金等調整前当期純利益は790のままです。
店舗の購入は投資キャッシュフローに該当するため、「固定資産の取得」として記録します。ですので、投資キャッシュフローの「固定資産の取得」の140に2,000を加え、固定資産の取得2140として記録します。
まとめ
- 他の固定資産の場合と同様に、固定資産の増加として計上し、年度末に減価償却を通じて費用へ振り替えます。
- C/Fでは投資キャッシュフローの固定資産の取得として記録します。