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24個の取引を使って、財務諸表を紐解く- 商品掛け仕入
https://app.eurekapu.com/lessons/financial-statements/no8-purchase-goods-AP
商品であるりんごを掛けで購入する取引をみてみましょう。
商品を購入(掛け仕入)
商品を仕入先から仕入れ、仕入代金200万円は来月末に支払う約束を交わした(三分法ではなく、売上原価対立法を採用)
取引概要
掛けで商品を購入する取引は、商品の購入代金を後日に支払う約束を結び、商品を仕入れる取引です。将来のいずれかの時点において購入代金を支払うため、借入金と同じ債務です。
Step1:仕訳
取引内容を簿記のルールに従って仕訳に変換すれば、資産の増加として左側に「商品200」、負債の増加として右側に「買掛金200」と記録できます。
Step2:勘定科目ごとにその勘定に集計
商品勘定と買掛金勘定に、それぞれ仕訳内容を記録します。
Step3:勘定残高から残高試算表(T/B)を作成
残高試算表へその科目ごとの残高を記録します。勘定に集まった金額を集計し、その残高をT/Bに書き写すだけです。
Step4:財務三表の作成
残高試算表(T/B:Trial Balance)を貸借対照表(B/S:Balance sheet)と損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)に分解します。そして、最後にキャッシュフロー計算書(C/S:Cash flow Statement)を作成します。
今回は売上原価対立法で商品を記録しているため、P/Lに影響を与えませんし、掛けで購入したためキャッシュフローに影響はありません。しかし、間接法C/Sでは、在庫が増加し、仕入債務が増加したため、それぞれを調整する必要があります。
まとめ
- 商品を購入し、商品が手元に増えましたが、購入代金は後日支払う約束を結んだため、仕入債務が発生しました。
- 現金支出がないため、CFに変動はありません。ただし、実現主義から在庫を費用ではなく資産として認識し、支出がないのに仕入債務を認識したので、調整をします。