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24個の取引を使って、財務諸表を紐解く- 銀行から資金 600 を調達 – 運転資金
https://app.eurekapu.com/lessons/financial-statements/no6-short-term-loans-payable
銀行からお金を借りる取引をみてみましょう。
銀行から資金調達(運転資金)
運転資金(1年以内に返済予定)として銀行から500万円を借入れ、500万円が預金口座に振り込まれた
取引概要
事業が拡大すれば、手元のお金だけでは不足することがあります、この場合は、銀行などからお金を借ります。
借り手である会社は借りたお金、すなわち元金に、利息をつけて、期日に返済することを約束し、お金を銀行から借ります。
この借入取引によって増加したお金は将来返済する義務がありますので会社にとっては債務であり、貸し手にとっては将来返済を受ける権利です。
今回は、運転資金として1年以内に返済予定の短期借入金を借りた場合を確認します。
Step1:仕訳
取引内容を簿記のルールに従って仕訳に変換すれば、振り込まれた現金は資産の増加として左側に「普通預金500」、負債の増加として右側に「短期借入金500」と記録できます
Step2:勘定科目ごとにその勘定に集計
短期借入金勘定と普通預金勘定に、それぞれ仕訳内容を記録します。
Step3:勘定残高から残高試算表(T/B)を作成
残高試算表へその科目ごとの残高を記録します。勘定に集まった金額を集計し、その残高をT/Bに書き写すだけです。
Step4:三表の作成
T/BをB/SとP/Lに分解します。そして、キャッシュフロー計算書(C/S)を作成します。
短期借入金の増加は財務キャッシュフローに該当するので、「短期借入金による収支」として記録します。
なお、C/S上、短期借入金は、短期で収入と支出が発生するためその総額の収入と支出の情報にあまり意味がなくなることが多いので、その場合は収支をまとめ、純額で表示することが認められています。
まとめ
- お金を借りたことで、現金・預金という資産とそれを将来返済する必要があるため短期借入金という負債を増加させました。
- 借入取引は、会社の営業活動には影響ないため、P/Lに変化はありません。
- C/Fでは財務活動の借入金の収支として記録しました。