こちらのコンテンツのすべてをアップデートしたうえで、Udemyにて動画講座にしています。よければ、見てやってくださいm(__)m
この記事をよりパワーアップさせたものが以下のリンク先にあります。もしよければどうぞ。
24個の取引を使って、財務諸表を紐解く- 取引先への貸付
https://app.eurekapu.com/lessons/financial-statements/no16-payments-long-term-loans-receivable
取引先にお金を貸し付ける取引をみてみましょう。
取引先への貸付
資金繰りに窮した取引先から資金援助の求めがあったため、その求めに応じ、金庫から200万円を貸し付けた(貸付期間は3年、一括で返済)
取引概要
お金を誰かに貸すことは、将来返済を約束してもらうことなので、取引先に対して債権が発生します。これはお金を誰かに借りる場合に、借りた相手に対し債務が発生するのと同じ理屈です。
今回は3年の貸付期間で、3年後の期限到来時に一括で返済することにします。当然、貸付時に利息の有無、利率を契約書で決めますが、利息の受取については【図解】「財務3表」の構造18 :~貸付金の利息の受取で確認しましょう。
Step1:仕訳
取引内容を簿記のルールに従って仕訳に変換すれば、貸し付けたお金は資産の減少として右側に「現金200」、発生した貸付債権は資産の減少として左側に「長期貸付金200」と記録できます
Step2:勘定科目ごとにその勘定に集計
長期貸付金勘定と現金勘定に、それぞれ仕訳内容を記録します。
Step3:勘定残高から残高試算表(T/B)を作成
残高試算表へその科目ごとの残高を記録します。勘定に集まった金額を集計し、その残高をT/Bに書き写すだけです。
Step4:三表の作成
残高試算表(T/B:Trial Balance)を貸借対照表(B/S:Balance sheet)と損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)に分解します。そして、最後にキャッシュフロー計算書(C/S:Cash flow Statement)を作成します。
誰かにお金を貸付ることは投資キャッシュフローに該当するため、「貸付による支出」として記録します。
まとめ
・C/Fでは投資キャッシュフローとして記録します。